【トレーダー生活】投資で歪んだ「普通の」金銭感覚

先日とある知人に、「アルバイトをしてみない?」と誘っていただきました。

「どうしようかなぁ〜」と思ったけれど、

いい加減、トレードばっかりの生活に倦怠感を覚えていたし、

「短時間、単発ならいいか」と思い、数年ぶりに雇われて働いてみました。

 

歪んだ金銭感覚に気づく

話をお受けした時、給料を含めた待遇の話はすっかり忘れていて、

実際にバイト代を貰って初めて時給が◯百円だと知りました。

求人を見て応募したわけではなく人づてに紹介されたので、

その人から給料の話がなかったら知る由もなかったわけなんですよ。

 

もちろんちゃんと聞けばいい話なんですけど、

正直なところ800円だそろうが、900円だろうが、

単発の短い労働時間であることを考えるとどうでもよかったのは事実です。

 

結局約4時間くらいの労働、約3500円くらいをいただきました。

 

普段私は毎日トレードをしているわけですが、

一日中ずっとパソコンに張り付いてみているわけではありません。

「これは、チャンスだ」と思った時に短期集中でモニターを見はじめる感じなので、

実働時間にすればせいぜい長くて2〜3時間と言えるかもしれません。

そのたった数時間で利益も損失も、その単位は大抵の場合「万」。

 

一方バイトの時給は「数百円」、

べつにこの時給が低いわけでもなく、ごく普通の平均的な時給だけれど、

それはポジションを取った瞬間に発生する取引手数料にも満たない。

だけど、決して投資のようにマイナスにはならず、必ずプラスで終われます。

 

「あんなに自分の数時間を費やして数千円かぁ。

数千円を稼ぐことって労働市場では大変だよね・・・。」

 

会社を退職してからもうすぐ5年。

たった数年労働市場に身を置かなくなっただけで、

こんな普通の感覚さえ失いかけていた自分が少し恐ろしくなった瞬間でした。

 

どうして感覚が失われていくのか?

トレードする際、

「世間一般のその普通の金銭感覚をそのまま持ち込むことは賢明ではない」

ように思います。

 

目の前にある数字を、極普通の金銭感覚でもって見ていると、

欲は出るし、必要以上の恐怖心に取り憑かれてしまって、

常に冷静かつフラットな精神状態であることを求められるトレーダーにとっては、

デメリットの方が断然大きいと感じるからです。

 

例えば、ポジションを持っているときに、

その評価損益の変動を自分の日常生活での金銭感覚でもって見て、

「あー、これなら生活費○○分だな」だとか、「○○日分の給料だな」とかいちいち考えているとどうかなってところです。

考えていたら正気ではいられないですよ・・・。

 

だから、

トレード中に見る数字を普段目にしているお金とはうまく切り離して、

「なるべくお金そのものを意識しないこと」を、

日々のトレードにおいて精神的にフラットであるために、

自分を訓練し、また自然に訓練されている気がします。

 

なのでその結果として、

ずっとトレード生活ばっかりしていると、

「どこかで普通の金銭感覚が歪んでくるんだなぁ」と、

今回アルバイトをしてみて気づいたのでした。

 

歪んでくる「金銭感覚」とは「金遣いの感覚」の話ではない

ちなみに、

私がここで歪んでくると言っている「金銭感覚」は「金遣いの感覚」とは一致しません。

少なくとも私の場合はそうです。

 

たとえどんなに利益が出せても何の保障もないトレーダー業。

稼いだ分だけ生活レベルを上げようなんて気持ちにはこれっぽっちもなれないし、

同じ収入額ならば、気分的には給与所得者時代の何倍も慎重にならざるを得ないです。

 

実際私の暮らしは、

資産がほぼゼロ円だった、社会人駆け出し1人暮らしの頃の超節約生活からは脱皮し、

極度の節約はやってないだけで、家計はさほど大きくなっていません。

子供の頃に父を失い、パート収入に毛が生えたような母の収入のみで、贅沢を知らずに育ったことも影響してか、

給与所得者であったころでさえ、

収入が増えても「生活レベルをそれに比例してあげる」っていう発想がなかったので、

今や不安定収入の極み、投資収入

仮に増えたとしてもそりゃ~上げる気が湧くわけがない。

 

ついでに付け加えると、

この度の首都圏からの移住で、以前のように自然と家計は小さくなりつつあります。

これは本当にラッキーなことです。

(ただし、その浮いた分はただ溜め込むのではなく、趣味・旅行、交友関係など人生の楽しみに費やす予定ですが。)

 

トレーダーなんて、コンスタントに利益を残せていたって、

「月の終わりには利益を残せたことに安堵し、月の初めには『また稼がなければ』というプレッシャーと不安を抱える」

トレーダーを辞めるか、もしくはかなり大きな資産を作りきるまでこの繰り返しですから。

 

もう年末、

「今年も利益を残せた」という安堵はすでに薄く、

今頭の中にあるのは、

今年どうしようもなくダメだった失敗トレードのことばかり。

 

「来月もちゃんと利益を積めるだろうか。」の波が押し寄せつつあります。

 

それにしても、今回のアルバイトで改めて実感、

「田舎でひっそりセミリタイア&専業トレーダーのダブルコンボ」って、

気がつけば、

相当に浮世離れした仙人みたいになりがち!

要注意ですね・・・。

 

この年齢でしかも女性、

まだ仙人にはなりたくありません(-_-;)

 

スポンサードリンク

6 Responses to “【トレーダー生活】投資で歪んだ「普通の」金銭感覚”

  1. yazirobe777 より:

    こんばんは

    トレードも労働収入には違いありませんが、そう思えない気持ちはありますね。
    アルバイトもたまには良い経験かと思います。
    でも、浮世離れした女仙人ってのもなかなかかと思います。(笑)

    • nana より:

      こんばんは。
      そうなんですよ、トレーダー業もあれって労働なんですけどね〜。
      「世間一般の金銭感覚を持ち込んでいてはやっていけない」ってところで、またちょっと違うというか・・・。

      仙人の画像をWikipediaで見て、やっぱり仙人になるのは微妙すぎるとあらためて思いました(; ̄ェ ̄)
      参考:Wikipedia 仙人 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/仙人

  2. ゆな より:

    こんばんは~(^o^)

    時給の感覚って、色々な捉え方がありますよね。

    私も、お店をやっていたときは1日お店をあけていて、時給0円・・・と言うよりも日給0円ていう日もあったなぁと(笑)
    こんな日は、家賃とか経費入れると赤字でした~(ToT)
    まぁ、逆の日もあるんですけど(^^)

    リスクをとる仕事を選択すると、サラリーマンの感覚とはかわっていきますね。

    でも、リスクをとることが、もしかしたらセミリタイア生活をする近道なのかもしれませんね(^_^)

    • nana より:

      こんばんは(^O^)/
      ゆなさんは自営業者としてお店を経営したご経験があるので、「サラリーマンとは違った感覚」を熟知されてるんだと思います。私は給与所得者だった期間約10年、学生時代のバイトを入れたら15年くらいの時間に刷り込まれた、サラリーマンの感覚がしばらく抜けず、トレーダーやる上で随分苦労しました(>_<) 今でもそのサラリーマン的感覚が抜けきれず、1日単位で考えた時に損失を受け入れることがとても精神的に苦痛に感じ、その後のトレードに悪影響を与えてしまうなんてことがあります。「働いたのに利益がマイナスになる日もある」ということがサラリーマンにはないので・・・。 リタイアを若いうちに成し遂げるには、まずサラリーマンでは無理じゃないですかね。 そうなってくると、おっしゃる通りリスクをとることが近道になるんだと思います。

  3. 招き猫の右手 より:

    いかに労働収入がラクかがわかりますね。
    所詮は大した責任を負っているわけでもなく、そこにいるだけで給料をもらえますからね。
    すべてが自己責任のトレーダーの世界、とても大変そうです。

    • nana より:

      招き猫の右手さんへ
      雇われの身はそれはそれで面倒なことも多く、不自由ですが、「毎日会社に出勤することが仕事」みたいな部分あったなと今は思います。いるだけで収入が約束される身分はやっぱり無敵だったかも(笑)。
      トレーダー業、なんの保障もなくおっしゃる通り100%自己責任の世界、精神的に辛い局面もありますが、自由が大好きで、いわゆるサラリーマン世界で求められがちな変な協調性が嫌いな私には結構居心地がいい世界でもあります(^_^;)
      ただ人には勧めないかなぁ〜。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ